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名古屋地域:名古屋市「日本福音ルーテル復活教会」


○日 時:平成25年3月8日(金) 10:00〜12:00
○場 所:日本福音ルーテル復活教会(名古屋市東区徳川町2303)
○参加人数:東区文化のみちガイドボランティアの会 18名
愛知登文会関係・その他 8名
○プログラム
時 間 内   容 場 所
10:00〜10:05 開催趣旨、愛知登文会の紹介、文化財について 礼拝堂
10:05〜11:35 所有者によるお話
戸田裕氏(日本福音ルーテル復活教会 前牧師)
専門家による建物の特徴や魅力についての解説
瀬口哲夫氏(名古屋市立大学 名誉教授)
礼拝堂
11:35〜12:00 建物の見学と解説、質疑応答、茶話会 礼拝堂、牧師室、教会外

○建造物の特徴・講習のポイント等
・ルーテル教会は、マルティン・ルターの宗教改革によりドイツに誕生したプロテスタント教会。
・南カロライナ教会の夫人たちが神のお恵みを伝えたいと募金を募り、日本へ宣教師を送ったことが日本でのルーテル教会のはじまり。反米意識のあった当時の日本では、キリスト教会という名称は使いにくく、「大曽根講義所」(当教会の前身で、後に「大曽根教会」と名称変更)となった。
・第2次世界大戦中に大曽根教会の礼拝堂が消失し、昭和28年(1953)に、著名な建築家ヴォーリズの設計事務所による設計で現在の教会堂が献堂された。キリストのご復活のようでありたいという希望から、『復活教会』と名付けられた。
・側廊のあるカトリック教会の建物と比べて、側廊のないプロテスタント教会の建物は簡素だが、実質的な祈りをささげる空間になっている。礼拝堂正面には十字架にあけられた印象的な窓があり、「復活」をイメージし光を通して十字架を浮かび上がらせているのではないか。
・礼拝堂上部は白い天井に茶色(木材)のトラス構法で空間を視覚化している。この天井のトラス構法は、「皆一緒に1つの集合体として船(教会)に乗って助け合っていこう」というった意味合いで、ノアの箱舟に譬えられているのではないか。

○見学講習の成果
・東区の二葉館、旧豊田佐助邸、徳川園などの文化のみち周辺の施設のガイドを精力的に行っている東区文化のみちガイドボランティアの会から18名ものご参加をいただいた。現在、会の案内対象施設には含まれていないが、今後案内いただく機会ができることを期待したい。また、今回の講習会の内容を、会のホームページ(http://higashibgv.com/)でご紹介いただいた。
・今回、会場の規模に余裕があることから、ガイドボランティアの方だけでなく、愛知登文会の会員や所有者にも参加を募った。また、教会側にも近隣へ周知いただき、当日はガイドボランティアの他に愛知登文会関係者や近隣住民合わせて8名が参加した。宗教施設は信者でないと出入りしにくいというイメージがあるが、実際は誰でも自由に見学でき、礼拝も自由に参加が可能とのこと。近隣住民が年2回クラシックコンサートを開催するなど、地域の方の活動の場としても活用されており、今後も一般の方々が教会に触れる機会を設けていきたいとの意向。今回の講習で、これまでよりも教会が身近な存在に感じられたのではないだろうか。

○当日の様子
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事業活動 2012年度

文化財所有者プロジェクト
・文化財建造物保存・活用講座事業

観光ボランティアガイド連携プロジェクト
・ガイド教材の作成

・観光ボランティアガイド育成事業