HOME事業活動文化財こどもプロジェクト:こども文化財体験事業 2012年度

東三河地域:豊橋市「豊橋市公会堂」

○テーマ:国の登録文化財「豊橋市公会堂」に来て、見て、書と篆刻(はんこづくり)を体験しよう!
○日 時:平成25年2月17日(日) 10:00〜12:00
○場 所:豊橋市公会堂(豊橋市八町通2-22)
○参加人数:豊橋市ボーイスカウト22名
(ベンチャーチャースカウト(高校生)1名、ボーイスカウト(小学5年生〜中学2年生)11名、
カブスカウト(小学2年〜4年)7名、ビーバースカウト(小学1年生)3名)
引率・保護者数名
○プログラム
時 間 内 容 場 所
10:00〜10:30 「文化財ってなあに?」-豊橋市公会堂についてのお話と建物の見学
(講師:あいちヘリテージマネージャー 望月昭氏・奥村由美氏)
館内及び外
10:30〜12:00 書と篆刻の体験 〜色紙を使って作品をつくろう〜
(講師:豊橋市在住書道家 浜野龍峰氏)
ホール・舞台

○建物の特徴
市政施行25周年を迎える昭和6年(1931)8月、1,524人を収容する大集会室をもつ市民待望の公会堂として完成。昭和20年(1945)6月、豊橋空襲によって市街地の約90%が焼失したが、公会堂は戦禍を免れた唯一の公共建物であった。建物は、正面中央入口の列柱上の半円アーチや3階の二連アーチや軒先に廻る装飾からロマネスク様式を基調にしていると思われる。丸窓や半円窓にはステンドグラスが用いられ、聖堂のイメージも漂う。一方で、中村工務所作成の仕様書にはバロック様式を意味する「近世式」と記されており、当時「復興式」と呼ばれた西洋建築のルネサンス様式という見方もある。豊橋市役所の南に位置し、長年に渡って市民から親しまれてきた建物である。平成10年(1998)に国登録有形文化財に登録された。

○事業の内容
はじめに、2グループに分かれて、あいちヘリテージマネージャーの建築士の先生方の案内で建物を見学し、豊橋市公会堂の建築的特徴について解説いただいた。建物見学では、普段立ち入ることのできない屋上へ特別に上がらせていただき、豊橋市公会堂の外観で特に特徴的な半球ドームと鷲の像を間近で見ることができた。見学後、ホールの舞台を使用し、篆刻と書を体験した。どちらも本格的な材料・道具を用い、小さい子ども達も一生懸命石に自分の名前の文字を掘って、自分だけのオリジナルな判を制作。色紙に好きな文字を書き、最後に判を押して1つの作品が完成した。
今回、初めてホールの舞台を体験の場として使用したが、客席から大勢の方が見ることができ(今回は保護者や愛知登文会関係者が見学していた)、「客席からの光景がひとつの物語のような感覚で見れて面白い」といった意見もあった。新しい舞台の活用の仕方になったのではないだろうか。
また、今回は建物の解説をあいちヘリテージマネージャーお二方に担当いただいた。あいちヘリテージマネージャーは今年度に1期生が誕生。今後はあいちヘリテージマネージャーと積極的に連携を図っていきたい。

○当日の様子

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