文化財建造物保存・活用講座事業 2011年度
建造物の所有者が文化財建造物の社会的価値を認識し、保存活用に向けた意識改革を図ることを目的とした事業。基本的には登録有形文化財建造物の所有者(個人・法人)を対象とし、文化財建造物の保存・活用を行うにあたっての課題を乗り越えるための専門的あるいは事例的情報を提供した。
所有者や専門家、大学教員、登録有形文化財建造物に関わる市民団体、行政等に講座の講師を依頼し、講演・解説していただいた。
また、この講座の一環として当初想定していた、県内登録有形文化財建造物の先進的事例の現地視察を尾張と三河で計2回、県外登録有形文化財建造物の先進的事例の現地視察を 関西と関東で計2回実施した。
回数 |
月/旬 |
テーマ |
講師 |
11/9 |
登録文化財建造物の保存・活用について考える | ||
28名 |
@ | 愛知の登録文化財建造物の状況と特徴 | 愛知県教育委員会文化財保護室 主査 牧 謙治氏 |
A | 登録文化財建造物の持つ価値と継承する意義 | 名古屋大学名誉教授・博物館明治村顧問 飯田 喜四郎氏 | |
B | 実践事例:小栗家住宅(半田)の保存・活用するにあたっての建築的視点 | 名古屋工業大学大学院教授 麓 和善氏 |
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C | 実践事例:小栗家住宅(半田)の保存・活用するにあたっての所有者的視点 | 所有者 小栗 宏次氏 |
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12/3 |
事例研究と 県内現地視察(尾張方面/明治村) |
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25名 |
@ | 岡崎信用金庫(旧岡崎銀行本店)の保存・活用状況と地域貢献について | 岡崎信用金庫資料館 織田 義隆氏 |
A | 名古屋陶磁器会館の現状について | ?(財)名古屋陶磁器会館 理事長 佐地 秀明氏 |
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B | 登録文化財 寂光院本堂・随(ずい)求堂(ぐどう) 平成大修理工事について | 文化庁承認技術指導者 長谷川 良夫 氏 |
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C | 明治村視察 | 登録文化財60棟 | |
12/15 |
県外現地視察(関西方面) 大阪登文会の活動と阿倍野長屋・寺西家住宅そして畑田家住宅 |
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8名 |
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寺西家住宅(大阪市阿倍野区) 阿倍野長屋(同上) 畑田家住宅(羽曳野市) |
大阪府登録文化財所有者の会 会長 畑田 耕一氏 副会長 寺田 信正氏 事務局長 寺西 興一氏 |
2/27 | 県外現地視察(関東方面) 谷中の伝統的建物の管理・運営とまちづくり |
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5名 |
谷中のまち散策 市田邸 間間間 旧平櫛田中邸 カヤバ珈琲 |
NPO法人たいとう歴史都市研究会 副理事長 椎原 晶子 氏 |
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3/3 | 文化財建造物の保存・活用と市民団体の取組み | ||
20名 |
@ | 旧カブトビール工場の保存・活用と赤煉瓦倶楽部半田 | 赤煉瓦倶楽部半田 副理事長 永田 創一氏 |
A | 犬山城下町の保存・活用と城下町を守る会 | NPO法人犬山城下町を守る会 副理事長 渡邊 昭美氏 |
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B | 白壁・主税・撞木の町並み保存地区と白壁アカデミア | 白壁アカデミア 世話人 牛田 信彦氏 |
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C | 意見交換と会場との質疑応答 | ■コーディネーター 井澤 知旦氏(都市プランナー) ■パネリスト 永田 創一氏、渡邊 昭美氏、牛田 信彦氏 |
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3/7 | 県内現地視察(三河方面) 美術珈琲鳳来館(旧大野銀行)と大野宿の町並み |
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14名 |
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鳳来館内の案内 館内自由見学 大野宿の解説と町並み案内 |
ガイドボランティア/大野区長 菅沼 昭博氏 |
3/21 | 所有者の取組みと自治体の支援策 | ||
18名 |
@ | 所有者の取組みについて 〜柴田家住宅〜 |
柴田家住宅 所有者 柴田 正康氏 |
A | 自治体の支援策についてT | 名古屋市歴史まちづくり推進室 室長 山内 正照氏 |
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B | 自治体の支援策についてU | 犬山市教育部歴史まちづくり課 沼田 英治氏 |
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C | 意見交換と会場との質疑応答 |