名古屋地域:名古屋市「名古屋陶磁器会館」
○テーマ:地域のお宝「名古屋陶磁器会館」来て、見て、絵付けを体験しよう
○日 時:2011年12月26日(月) 14:00〜16:30
○場 所:名古屋陶磁器会館
名古屋市東区徳川町一丁目10-3
○参加人数:学童保育小学3-6年生27名、引率者3名
○スタッフ:8名
○プログラム
時 間 | 内 容 | 場 所 |
14:00〜14:30 | 名古屋陶磁器会館ってどんなところ?―スライド説明と展示品― 陶磁器会館事務局長・学芸員 松井三希子氏 |
2階ホール |
14:30〜15:00 | 名古屋陶磁器会館を歩いて、特徴を見てみよう | |
15:00〜16:30 | 陶磁器に絵付けをしてみよう(だれにでもできるよ) | 2階ホール |
○建物の特徴・事業の内容
陶磁器業の隆盛とともに名古屋に集まった九谷・京都など全国の優秀な絵付職人は、多彩な技法であらゆる市場のニーズに応える、近代産業としての「名古屋絵付け」を確立してきた。この界隈で最盛期には日本から輸出される陶磁器の7〜8 割が絵付けされていた。この名古屋陶磁器会館は、昭和7年に名古屋陶磁器貿易商工同業組合(明治42年設立、昭和18年解散)が建設したものだが、全国および名古屋市内の陶磁器絵付業の中心拠点であり、まさに業界のシンボルとして機能していた。
近傍のそのような歴史と名古屋陶磁器会館の役割をスライド映写と展示されている現物陶磁器を使って説明するとともに、建造物の特徴ある部分を写真提示して、それがどこにあるのか館内宝探しを行った。そして最後に転写絵付けを体験して、プログラムを終えた。
陶磁器会館近傍に住んでいる小学生であるので、多くは建物の存在を知っていたが、どのような役割を果たしてきたのか、どういう建物なのかまでは周知されていなかった。そして貴重な絵付け転写は、忘れえない経験として、こども達の心に焼きついたのではないかと思う。
○所有者コメント
学校ではあまり触れることのない地元の陶磁器産業について、地域の子ども達に説明する機会を与えられて感謝です。子ども達にとって地元の文化財建造物が身近な存在になり親しみや関心を持ってくれて、将来文化財の強力なサポーターになってくれそうな予感を感じました。
○当日の様子